手順7 布を用意する
お雛様向きの布地を探す
お雛様の衣裳に使われている生地はどういうものが一般的なのでしょうか?
ネットで調べてみましたよ。
お雛様の着物の一般的な記事の素材は
・縮緬(ちりめん)
・綸子(りんず)
・金襴(きんらん)
あたりのようです。
この中でお手頃価格で簡単に手に入るのは「ちりめん生地」ですね。
100均で無地やら柄物やら、サイズも色々なものが売られています。
今回のデザインで必要な布地は
女雛では
・着物(胸当て部分) → 白をベースにあと2色のちりめん
・打掛 → (赤系で金糸が入って華やかなもの)金襴か金襴ぽいちりめん
・袴(はかま) → 袴赤のちりめん
ということで、
・着物の(胸当て部分)のちりめん → 白と緑とオレンジ
・袴(はかま)→ 最終的に裏地布の赤(ちりめんでもいいとは思う)
・打掛 → 金襴っぽいちりめん(赤系)
を選びました。
打掛のだけユザワヤさんで、他は100円ショップキャンドゥで買いました。
キャンドゥで見たところ、無地のちりめんは(22×22cm)で色々な色があったので、組み合わせを考えながら希望のものが買えました。
柄物も和柄であったにはあったのですが、金糸が入ってるものがなくて私のイメージとは合わなかったので、セリアやユザワヤも見て、結局ユザワヤで買いました。
100均よりは高くなりましたし、男雛用の紺色系がなかったので黄色系になりましたが、なかなかゴージャスな感じの生地が手に入ったので大満足です。ユザワヤのはぎれは68×35㎝で498円と598円でした。大きめなカットなので打掛のように大きめなパーツでも安心だし、柄の出方も選べるのでよかったです。
手順8~9 布地を裁断する・成型する
さあ布地も手に入ったのでお次は布を型紙に合わせて切っていきますよ。
裁断はやり直しがきかないので緊張しますね。
襟元の合わせ部分のカラーちりめんの裁断と成型
と言っても初めは着物のえり部分なので小さ目な部品なので難しくないです。
それでも実は型紙を作っている間、襟元の4重の合わせのところを、どうやって作ったらいいのかさっぱりわからずに悩んでいました。
・・・で、小さな部品を組み合わせればいいんじゃない?と思いついた時は感動しました。それがこれです!
布の型紙としてはまず2×8㎝の長方形のものを切る。それを二つ折りにして布用接着剤や布用両面テープで半分の幅にして1×8㎝にする。
乾いたらそれを半分に切って1×4㎝のもの2本にする。これを白・オレンジ・緑の各色作る。白は2セット作って、そのうちの1本は半分ではなくて3と5㎝にするとよいかもしれません。それを一番外側に使ってください。
もう一つ注意する必要があるのが、布目の向きです!
ちりめんには全体的に波型のような地模様が入ってますので、この波型が横向きに見える方向で仕上がるようにします。上のえりの合わせを作る場合で言えば、2×8センチの長い方に波が寝ているようにします。
意識して写真を見ていただければ分かると思いますので確認してみてください。(そで口用の時には思いっきり間違えてることに今気づきました(笑))
お裁縫の手順として一般的にはどういう流れなのか分かりませんが、私の場合ある程度のパーツの裁断ができたら縫ったり貼ったりしていかないと、パーツがどこかに行ってしまったりどれがどれやら分からなくなってしまうので、ある程度ずつまとまりにしておきたいです。
なので、襟元用のちりめんと胸当て部分(着物)のちりめんの裁断ができたら、ここを作ってしまいます。
まずは上で書いた襟元用のカラーちりめんのえりを作っておきましょう。何を使って半分に折ったか?つまり折った所の接着の方法というか接着の道具によって次の作業に移れる時間が変わってくると思います。また、接着剤でつけた布地は乾くと結構かたくなります。
この時接着剤でつけたものを3枚重ねて縫ったので(ほんの2、3針ですが)結構硬かったです。そこだけ接着剤をつけなければよかったのかもしれません。
胸当て部分(着物)の断裁と成型
胸当て部分の型紙フェルトを、白いちりめんの布目を確認してからマチ針でとめる。ぬいしろ不要で型紙どおりに切る。
上の写真の赤い縦のラインに1.5 ㎝切り込みを入れて、左右のえりの部分を三角に裏へ向かって折り返し布用接着剤でつける。また、上辺も(ピンクのライン)5ミリほど裏へ折り返し布用接着剤でとめる。それ以外の辺はほつれ止め液でほつれないように処理をしておく。
途中ですが、接着剤の種類と特性
●ボンド・・・・白濁した乳液状、乾くまでは接続したいもの同士を圧着しておいた方がよい。ゆるくて扱いやすいが乾くのにやや時間がかかる。固まると透明になるといわれているが完全ではない気がする。固まった部分はけっこう硬くなるので、後から縫ったりするのは大変になることもある。木工用ボンドよりも手芸用ボンドの方が、硬くなりにくいといわれるが、それでも縫うのは結構大変な印象。あとから縫うのがわかっているのならそこだけ塗らないようにすればよいのだろうけど、ゆるい状態なのと圧着されることで塗りたくない部分にもにじんだりしてしまうかも。薄い布だと表まで染みだして、色が変わって見えたりシミのようになってしまうこともある。
●布用スティック接着剤・・・・使い方や使い勝手は通常の文具用のスティックのりとほぼ同じ印象。わりと固めな状態なので、ちりめんのように伸びやすい織りの布地では力任せに押しつけて塗らないようにした方がいいかもしれない。ボンドよりも乾くのが早いので塗ってすぐに圧着しておくと程なく安定する感じ。乾燥した後にはボンドほどではないが、接着部位は硬くなる。
●布用両面テープ・・・・張り合わせたら乾燥時間なしにすぐに次の工程に移れるのが最大の魅力だろう。一方で両面テープの扱いに慣れていない人や私のような超不器用な人には扱いづらいかも。また、あまりにも狭い部分では扱いにくいかもしれない。
・(接着剤ではないが)ほつれ止め液・・・液体なので小さな布の端処理用に塗りやすく、あると便利。ただし、乾燥後に布が硬くなることもあるし、ボンドのようにシミになってしまうこともある。見えない部分にうまく使って作業効率をあげるのに役立つ。
接着剤は便利だしうまく使えば縫うより仕上がりがキレイになる場合も多々あります。(私だけ?)
なので特性を知ったうえでうまく使い分けたり、成型の順番を考えて使いこなせるといいですね。
ちりめんや裏地用の布はアイロンでもよく形がつきますので、接着剤を使わなくてもあるいは使うにしても部分的だけにできることもあるので、時にはアイロンを併用してみるのもおすすめです。
次の記事では袴(はかま)の裁断と成型をご説明します。
●この記事は女雛の制作を時系列で紹介していく記事の2番目です。全体の流れをザックリ知りたい方は手順の記事からご覧ください。手順の記事は
お雛様を手作り。くまのぬいぐるみで女雛を作る手順
コメント