「結婚決めたから!」うれしい報告。・・・でも
6月下旬のとある日、離れて暮らす息子(28)から
「結婚決めたから親同士の顔合わせに来て。8月か9月ね」とLINEで連絡が来た。
「えー、マジで?それはおめでとう! ・・・って8月か9月って、今年の?
急だな、おい」
関東地方住まいの私達にとって、北海道は遠い地だ。
しかも、漠然としたあこがれの地ではありながら今だ行ったことはない。
行く予定も特にはなかった。
日本列島で北海道を北端とするならば、その逆の南端の地『沖縄』には
新婚旅行を含め、何度も行ったことがあるけれどもだ。
東京の羽田空港から飛行機に乗って、
沖縄は2時間半、北海道(新千歳空港)は1時間半。
なので、微妙に北海道の方が近いようだ。
それでも、その息子の突然の召喚要請が来るまでは、
まったく北海道行きは眼中になかった話なのである。
「待って、札幌って北海道のどこ? 何空港?」
「顔合わせって何するの?何着ていけばいいの?」
分からないことばっかりだ。ググってググって・・・。
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先方とこちらの職場の日程調整の結果、
顔合わせはお盆の真っ最中8月13日(火)19時からと決まった。
そうと決まれば、せっかくあこがれの地に航空運賃が一番高い時期に行くのだから(貧乏性)、
観光やグルメ・お土産なんかもちゃんと調べて楽しみたいなあ~なんて、ウキウキが始まる。
私達にとっては思いがけず久々の大きめな旅行の計画だ。
「どこ行こうかな~~?ルンルン♪」と浮かれかけたその途端、
「ハッ、飛行機とか宿ってどうやって決めるんだろうか?」という大きな疑問がドーンとのしかかってきた。
というのも、頻繁に沖縄旅行に行っていた30年前は、今と違って旅行会社で相談してツアーを利用することがほとんどだったから、今回のように観光メインという訳でもない旅行を計画することは未経験だった。
個人で旅行って組み立てられるの? ツアーじゃないと料金がすごく高くなったりしない? ドキドキだ。
さらに実は私達の中では「北海道」は北海道という大きなかたまりでしかとらえていなくて、今回の目的地「札幌」がどこにあるのかも、どこの飛行場に降りればいいのかさえも理解していなかった。
ドラマでよく耳にする「富良野」や、歌にもなった「函館」、チーズの「十勝」なんかはどの辺にあって、札幌からは近いのだろうか?
顔合わせの前後に少しは観光もできる距離なのだろうか?
小学校の頃に地理の勉強をきちんとしなかったので、いい年になった大人でもまったくその辺の知識はない。
なので、とにかく「北海道」全体についてもうちょっと知識を深める事から始める必要があった。
そこでとりあえず勤務地近くのJRの駅で『北海道旅行』のツアーのパンフレットを手当たり次第にもらってきて、とにかく北海道や札幌の情報を得ることから始めた。
こんなに急で、飛行機のチケットは取れるのか?
もらってきたパンフレット(6~10月版)によると、航空運賃は混雑時期などにより5段階の料金設定になっている。
2019年は8月9日~17日が一番高い設定なので、一番高値での旅行になるのは仕方なさそうである。
航空券は早く予約するほどお得になるというサービスもあるようだが、
それより何より、6月の下旬に一番混雑するお盆の時期のチケットが往きも帰りも希望通りの日程で取れるのだろうか?ということが一番の心配だった。
いつもの自分たちなら、絶対に混雑が予想されるお盆の季節にわざわざ旅行を計画しようなどとは考えないので、電車や道路の混雑ぶりをテレビで見る限り、そんな直前に飛行機のチケットなんか取れないのでは?と思われた。
さあ、旅行社によるツアー予約を頼らないとなると、今のご時世「インターネット」で調べてみるしかない。
するとどうでしょう? 航空会社各社のホームページはもちろん、30年前にはなかったであろう「航空券の予約・比較サイト」というのがいくつもあるのでびっくりした。
早速、その予約・比較サイトで検索。
値段的に目をつぶればなんとか希望日に往きも帰りも取れそうで、よかった。
それどころか、いくつかの選択肢が残されているほどだった。
「へ~~、すごいもんだなー」
しかも昔は国際便にしかなかった「LCC・格安航空券」が今は国内便にも摘要されるようになったので、JALやANAといった大手の航空会社に比べると、北海道専門の「エアドゥ」はまさに格安で、突然の出費だった私達には本当にありがたかった。
飛行機が小さ目だっていいんです。機内食なんてなくていいんです。映画なんて見れなくたっていいんです。だって1時間半しか乗らないんだから。
ということで、今回は「顔合わせ」というメインイベントというか目的があるので、それを踏まえつつ、初めての北海道なので少しは観光もできるように搭乗便を決定。
飛行機に乗るのは久しぶりだから、あんまり早い出発便でも今度は準備が不安なので、ほどほどの午前中に出発して早めの午後に着く、
『エアドゥ 019便』羽田空港10:15発 新千歳空港 11:45着で北海道に行くことに。
札幌はホテルはたくさんあるので、どこも取れなくて困るということはなさそうなので、
まずは観光ルートを絞り込んだら、拠点としてアクセスが良さそうな所から選ぶことにする。
つまり、私達の場合の今回の旅の組み立て方は
日程➡飛行機のチケット➡観光プラン➡ホテルの予約
という順番。
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