小樽の観光 小樽運河からメルヘン通り

小樽運河クルーズ 旅行

始発のバス停からほぼ7割乗車のバスに、これから順番に通るバス停のお客さんたちって乗る事ができるのだろうか?という感じだったけど、1時間に2本しかないバスなので停留所で待ってたお客さんはみんな必死に乗り込んでくる。お互いさまなのでつめてつめて身動きが取れない状態でみんな我慢。

そんな状態のバスで祝津のバス停から20分ほどで小樽市街地に戻ってきた。

ぎゅうぎゅうづめのバスから降りて外の空気を吸いペットボトルの水で水分補給をすると、やっと生き返った気分。季節は8月だ北海道でも暑い。

小樽中央通り小樽中央通り

小樽市街に戻ってきた

気を取り直して小樽駅の正面から海に向かってまっすぐ太く伸びている中央道りを、小樽運河を目指して歩く。お腹が重たいのとぎゅうぎゅう詰めのバスと暑さでダラダラよれよれとしばらく(5分くらい)歩いていくと、道を横切るように唐突に線路の跡地のような所があった。

見るからに違和感があるその場所は、何かいわくつきなのだろうと解説板を探してみると、あったあった。

『旧手宮線:旧手宮線は北海道の最初の鉄道です。(以下略)』

へ~~~。ノーチェックだった。
それにしてもザックリと残してあるって感じ。
まあ、線路に立ってる写真って撮れそうで撮れないよな、と記念写真をカシャ!

旧手宮線

ひと休みしてまた歩き出す。程なくすると左側にイイ感じのレンガ作りの建物が見えてきた。

あれ、何だろう?
またノーチェックの観光名所か? 倉庫か? レストランか?と伺いながら近づいてみると、豊かな木立ちが並び、その下には涼し気な木陰がサワサワと誘っている。

こう暑いと木陰ってだけで「楽園」だ。まさに「オアシス」だ。

木立の根元を囲むように木製のベンチが作りつけられており、引き込まれるようにお尻からへたり込んだ。

なになに? 『小樽運河プラザ』「観光案内・おみやげ・喫茶コーナー・トイレマーク」
ふーーん。何屋さんだろう? と思っていると、トイレに行きたかったらしいダンナさんが「トイレ行って来るねー」とそそくさと入っていった。

その後戻ってきたダンナさんが中の様子を解説してくれたので、私もトイレをお借りしがてら中を見せてもらう。おもにお土産屋さんと休憩コーナーだね。

中はほんのり暗くて涼しげで落ち着く雰囲気と言ってたダンナさん。確かに。
ここでくつろいでしまったらもう歩けなくなってしまう。

ということで運河に急ぐ。
トイレを貸していただきありがとうございます。

と思ったら運河は目の前だった。横断歩道を渡るとパンフレットやネットでよく見るあの小樽運河を橋の上から見渡せる絶景の撮影ポイント「中央橋」だった。

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見よ! ここがまさに小樽運河だ

雰囲気も規模感も想像通りで素敵な佇まいの風景だ。
川べりに下りてみると遊歩道になっている通路では川面を見つめて物思いにふけっている人やギターを片手に路上ライブする人、ベストポジションを探してカメラを構える人、海外のお客さんが集まって記念撮影をしていたり、いろんなタッチの似顔絵描き屋さんが椅子を並べていくつも臨時のアトリエを開いていたり、自作のアイデア商品や手作りの缶バッチなどを売っている露店商(多分素人さん)がいたり、楽しみ方は人それぞれで出店する側の利用も超有名観光スポットの割には意外と自由な感じがした。

小樽運河小樽運河

いい味を出してる川向こうの倉庫群は、内装を改装してオシャレなカフェや食事処になっているところもあるようだったが超満腹だったため今回はスルーした。

中央橋を海の方に渡った右側に小樽運河クルーズの船着き場があるので、クルーズ船の案内係りの活躍や船頭さん、乗客達が乗り込む様子が見られる。

船に乗らずに運河の風情を味わいたいなら、この遊歩道に降りて川べりをゆったりと歩いてみるのがおススメだ。倉庫群はそれぞれの建物に特徴と趣があり、どれも歴史を感じられる。この中央橋から川面と倉庫の景観を楽しみながら歩いても5分くらいで浅草橋に着く。ここが遊歩道の終点だ。

階段をのぼり、浅草橋の上からも運河の写真を撮る人が多い。中央橋側とはまた感じの違う1枚が撮れる。また浅草橋にはログハウスのような外観の浅草橋街園観光案内所もあり、各種パンフレットなどが置いてある。小さな案内所だけど、休憩する人や観光のヒントや案内を求めて訪れる人が多い人気スポットだ。ただし、案内所自体が人気の撮影スポットでもあるらしく、人は多い。

お待ちかね!ルタオの本拠地、メルヘン通りでスイーツ

私達はここからスイーツとオシャレでカワイイ建物がたくさん集まっているスイーツ天国な「堺町通り商店街」通称メルヘン通りへと徒歩で向かう。

堺町通りには六花亭も北菓楼も雪印パーラーもあるんだけど、今回目指すは「ルタオ本店」。これがなかなか曲者で、運河側から行くと通りの一番向こうっ側の遠いところ、終点的な場所にある。歩いて15分くらいかかっただろうか。

しかし、キョロキョロ周りのお土産屋さんや味のある建物を眺めつつ、観光客でにぎわう通りを人をよけながら歩いたので、きっともっと時間がかかったし、もっと疲れた~と感じた。

それでも本当にメルヘンな建物がいっぱいあって、そこが美味しいお菓子屋さんやカフェだっていうんだから、ある意味非日常的な空間で心身ともに甘~い気分に浸れること間違いなし。

ルタオ本店

ルタオ本店では、美味しいお土産も試食して買えたので、会社の同僚に自信をもって勧められるお菓子が買えてよかった。

ただし海外からの団体さんの「ピラニアか!?」っていう試食の勢いには何度も圧倒された。ワイワイガヤガヤ感もすごいので、なるべく団体さんとぶつからない時間に行けますように! と言ってもムズカシイかも。

そして歩き疲れた足と、わやわやに疲れた心を癒すために美味しいソフトクリームを買って外のベンチで食べた。とても美味しくてとても癒された。目の前に広がるレトロな雰囲気もまたよかった。

常夜灯とオルゴール堂

これで今回の小樽観光のお目当てはすべて完了ということでまた電車で札幌に帰るのだけど、ここまで歩いて来てしまうと「小樽駅」に戻るよりも、「南小樽駅」の方が近いのでそちらに向かう。

ところが南小樽駅まではゆるやかな坂道がダラダラと続く感じで、散策で疲れ切った足には結構きついものがあった。うわ~、もう限界だ~、と思うあたりにひっそりと現れたのが南小樽駅だった。

やった!ゴールだ! という感じでまた間近に海を見ながら札幌に帰ります。

南小樽駅

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