ふたたび札幌!でのお楽しみ・・・いよいよ夜景!
小樽からJRで札幌に戻ってきた。
さて、まだ時間は3時くらいだったか、う~~~ん、夜景を見に行くにはまだちょっと早過ぎるかも。しかし、どこに行くという予定もないし、何よりも疲れた!
しかし、どこかに入って食事や休憩をしたらグダグダしてしまって夜景に間に合わなくなってしまう恐れがある。
これはとにかく藻岩山山頂へ行ってゆっくりしようではないか、ということで話が決まった。
市電という名の路面電車に乗るチャンス!
藻岩山に行くには、市電という路面電車を利用する。 わーい、いよいよ市電に乗れるんだ。どんな種類の車両かな~。
ということで、地下鉄南北線の札幌駅からすすきの駅まで行って、そこで地上に出たら、循環している市電の「すすきの」停留場から「ロープウェイ入り口」までの約17分間市電に乗る予定。
とはいえこれは各駅間の走行時間を合計しただけの数値なので、市電は乗った印象としては電車というよりもバスに近いので、乗降客の数や手間取り次第ではかかる時間は違ってくるのは覚悟して時間を見積もった方がよいと思う。
さて、私達の藻岩山への移動は、地下鉄すすきの駅から市電のすすきのに乗り換えてロープウェイ入り口まで行く。という計画なので、すすきの駅から地上に出てぐるっとあたりを見渡すと、交差点の角にこの二日ですでに見覚えがある感じの巨大NIKKAの電光掲示板の看板。
交差点から目を戻し、今いる歩道から道路の向こうを見ると、それらしい建造物、市電のすすきの停留場が見えた。
道路を挟んで停留場を真ん中に見ると、右側にも左側にも少し離れた所に横断歩道がある。
何とはなく左の横断歩道を渡るべく駅を背にして(南方面に)数メートル歩き、片側3車線の巨大な道路を、信号が青になるのを待って渡り始めた。ちょうど半分来たあたりに路面電車の線路が通っている。「あ、じゃあ、横断歩道を渡り切らなくてもこのまま市電の線路を通って停留場に行けるんじゃない?」と市電素人は思ったのだが、危険なので絶対にやめましょう!!
次の市電が真ん前から走ってくる可能性もあるし、進行方向が反対向きの市電がすぐ横を通る可能性もあるからだ。
とにかくキチンと横断歩道を渡り終えて、さっき「右側の横断歩道」と言っていた方の横断歩道を目指して少し戻るように歩いた。つまり停留場を遠巻きにしながら、ぐるっと廻り込んだ感じだ。
停留場が見えているのにたどり着けないなんて、なんだかドラクエワールドだな。なんてことを思いながら停留場と周辺の様子を観察しながら歩いた。
こっちの横断歩道にたどり着き信号が変わって渡りだすと、「おおっ!こういうことか!」と思わず言ってしまうほど、こちら側はちゃんとイザナウような形で停留場は横断歩道と接していた。「これならこっちの横断歩道を渡っていれば絶対に迷わないわな~」と思うと同時に、さっき自分がやろうとしてた蛮行に身の毛がよだつ思いだった。
そして、正しいルートで停留場に入った時点で「テレレテッテッテ~♪私達はレベルアップした」と心の中でつぶやいた。
市電の正しい乗り方? っていうかお作法? それとも常識?
とにもかくにも市電の停留場までたどり着いた。そこでまた次なる難題!?
市電は循環型で同じところをぐるっと回っている。そして、「内回りと外回り」があるので、乗り込む停留場と目的地の停留場を見て、どちらが少ない経由で行けるかなーと考える必要がある。(いや、時間があって市電に長く乗っていたいなら深く考えなくてもよいのだと思いますが)
私達のいる駅「すすきの」から「ロープウェイ入り口」までは、パッと見にはどっちもどっちな感じだったが、今立っているのが外回り側のホームだったし、方向的に戻る感じになるのは何だか納得いかないし(笑)、「外回り」の方がまだ行ったことがない方面を通るので、外回りの市電で行くことにした。
料金は大人は一律200円。SUICAも使える。ということは調べていたが、「いつ払う、どう払う、乗る時にもナニかする?」がよく分からない。そもそもが、どこに並べばイイ?
ということがその時には分からずにオロオロして挙動不審ぎみに待っていると、いよいよ市電がやって来た。ノーマルバージョン(勝手に命名)だったが、ワクワクした。
札幌の市電
やや混みで座席はいっぱいだったが、様子がわからないので乗り込んだドアの近くで邪魔にならないように立っていた。
(ちなみに後ろ乗車・前方降車で、料金は降りる時に支払い。乗る時には何もしないで乗り込むだけ。)
立っている方が外の景色を楽しみやすいし、前方に立ってしまうと降りる人の邪魔になってしまいそうな通路の幅感だったからもあった。
ワクワクしながら乗った市電は、乗り心地としてはバスとそうは変わらない感じだった。
街中の繁華街を走るルートだと、もう少し路面電車感があったのかも知れないが、すすきのから外回りでロープウェイ入り口に向かうルートでは、繁華街からどんどん普通の街並みへと向かっていくというイメージのせいか、実際に乗っているとバスに乗ってるんだっけ?と錯覚を覚えた。
でも、市電は市民の足として利用客のみなさんに親しまれているのだろう、と感じられる空気があった。
大きな交差点を曲がる時には、バスよりは電車っぽくて独特な動きが楽しかった。
市電を満喫しながら20分も乗っていると、夏の日は少し傾き始めた。
市電を降りたら無料シャトルバスで、いよいよ藻岩山ロープウェイへ
「ロープウェイ入り口」停留場で市電を降りると、その交差点の道路向こうに巨大な案内看板があって、もいわ山ロープウェイ専用の無料シャトルバス乗り場はすぐにわかるようになっている。
が、立地的にはその道路から引っ込む形でターミナルが作られているので、近くに行くまでは分かりづらい。係員さんも誘導してくれるし、目立つようにオレンジの案内看板も出ているし、交差点からも近いのだが、やはりあの巨大看板は必要不可欠だと思う。
この時は中国からの家族連れ何組かが市電から一緒だったが、やはり巨大看板を見て乗り場の場所がわかったようだった。
程なくしてシャトルバスが来て家族連れと私達が乗り込むと満員だった。5分くらいは走っただろうか、「札幌もいわ山ロープウェイ」に着いた。
建て物の目の前まで無料シャトルバスで送ってくれるなんて、とっても親切!
さあさあ、中に入りましょ。っと思ったら、もうものスゴイ行列!
給料日の銀行ATMか!?っていう折り返しが長ーく、何折れにもなってました。
係員さんが「最後尾はこちらです。2列に並んでください」というような事を言っていて、きちんと誘導してくれるので、外国からのお客さんも含め、みなさん理路整然と並んでいました。ずいぶんとクネクネと少しずつ進み、順番にエレベーターに乗りました。
ここでも係員さんがしっかり誘導。エレベーターを降りると目の前にチケット売り場があって、基本的には「ロープウェイ」と「モーリスカー(ケーブルカー)」の往復を買う。
チケットを買うのはそれほど並ばなかったけれど(ツアー旅行の人はここではチケットを買わないのかも)、チケットを買ってからの給料ATM並びは、何台かあるうちのATMが故障して使えない時レベルで混んでました。
中の構造がよく分からないまま、待たされる待たされる。お盆の時期なので仕方ないけども。もうすぐかな?って思った時にもう一回折り返すハメになると正直ウンザリでしたが、小さなお子さん連れの方もいて頑張っているので、大人二人の私達が文句を言ったら申し訳ないなと思い直す。ずっと建物の中で並んでいるのだが、窓側に並んでいる時は少し高台に建っているので、街並みの景色を楽しむこともできた。
もう限界かーって思う頃に、ガラスの扉に向かって並ぶ形になった。どうやらあそこがお待ちかねのロープウェイ乗り場なのだろう。もうしばらく行列での牛歩は続いたが、やっと自分の順番になった時には日も暮れようかという感じの時間だった。
もちろん専属の係員さんがいて、うまい具合にみんなをぎゅうぎゅう詰めにしてロープウェイの扉を閉めた。身動きがとれないカタチだが、結構なスピードで斜面を昇っていくロープウェイの乗り心地は「おおっ!」と思わせる。ロープウェイは初めのうちは木々に邪魔されて下界の景色は見えないのだが、半分くらい来たあたりでその木々のガードがパ―――っと開けて、人ごみのスキマからでも眼下に札幌の街がド―――ンと迫るように見えるポイントの迫力は、その壮大で美しい景色に、「すごーーい!こりゃあ、待った甲斐があったな!」という気持ちになった。
藻岩山からの景色
ロープウェイが止まった所は「中腹駅」。係員さんがロープウェイの扉を開けるとはじけるように乗客は降りていった。ここまでほぼ5分のショータイムだったようだ。
流れに乗って階段を上がったり下りたりしていくと(よく覚えていない)、やがて行列の渋滞にぶつかるので最後尾に付く。お次の行列はモーリスカーと呼ばれているケーブルカーに乗るためだ。ここからはケーブルカーで山頂まで行く。
お目当ての山頂からの夜景までもう少し!と思ったが、さっきまで行列に並んでいた人たちが消えてなくなるわけでもなし、やはりここでも相当待つことになった。
やっと乗り込んだモーリスかーは約2分で山頂駅に到着。
山頂駅は2階建てのビルでその屋上にあの有名な「日本新三大夜景」に選ばれた夜景が待っているのだ。身体は疲れもピークだが、ロープウェイから垣間見た景色もあって期待で心はワクワクだった。
ところで、私達は半袖のやや厚手ではあるがTシャツ姿だった。しかし、待ってる間に見るともなく周りで並んでいる人達を見ると、薄手のダウンジャケットとかしっかり気味のジャンパーや上着を着ていたりする。
ただ、アメリカとかではタンクトップのようなお嬢さんがいるすぐそばで毛皮のジャケットを着ている若い男性がいたり、という光景をニュースなどで目にしたことがあるので、海外の人はあまり寒暖差を気にしないのかな?などと思っていた。が、いつの間にか(待ってる間に!)寒さ対策をしている人の数が増えている。しかもガッツリ防寒している!?
あー、そうだよね。標高が上がれば寒いよね。日も暮れたことだしねー。しかし自分たちは何も対策のしようがないくらいに何も備えてこなかったので、「まあ、パッと見て、写真を撮って、少しいるくらいなら大丈夫でしょ」と完全にタカをくくっていた。
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